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都市農業ビジネス考察6『稼げない理由④生産に集中しすぎている』

今回は稼げない理由の4つ目です。

 

今回も前提として

・農家さんへの批判が目的ではありません

・強調するために少し失礼な言い方かもしれません

・すべての農家さんに当てはまるわけではありません

 

どうぞご了承ください。

 

4番目の理由ですが、それは

 『生産に集中しすぎている』

 です。

 

今までいろんな農家さんの話を聞きながら

余計なお世話で

たまに「こうしたらどうですか?」

みたいなアドバイスをすることがあります。

そんな時に

でてくる答えのひとつに

 

「そんな余裕はないですね」

 

と言われることがあります。

これは正直

私の伝え方やニーズや環境に

沿っていない状態での

アドバイスがゆえに

言われることもあります(汗)

 

しかし、農家側の環境そのものにも

最近は疑問を感じるようになりました。

 

多くの現場に関わらせていただき

作業の過酷さや厳しさに

お気持ちも分かるところがあります。

 

くたくたになってしまった状態で

机に向かってパソコンに

事務的な仕事をすることさえ

ままならない中で

今後の戦略や新しいことや

業務改善にまで

時間を割くというのは

なかなか難しいものがあります。

 

しかし、その環境そのものを

もう一度見直しする必要があると思っています。

 

まず目的を確認する必要があります。

 

農業ビジネスの目的は

売上をあげるのではなく

利益をあげることです。

もう少し踏み込むならば

利益率をあげるとも言えます。

 

理由1~3から

一貫して稼げない原因としてあるのは

利益率が低いことにあります。

地方の大規模農業と

同じ販売方法をしている時点で

生産量の少ない都市農業は

稼ぐことに限界があります。

結果として

「骨折り損のくたびれ儲け」

になってしまいます。

 

であれば、ここで思いっきって

やり方を変えていくことを提案します。

 

農家ではない私が言うのも

どうかと思いますが

経営的な数字の観点から

言わせていただきます。

 

私が思うに

思い切って生産量や畑の耕地面積を減らすことです。

減らすことで販売や戦略にかける割合を増やし

利益率を高めることを

最優先にすべきです。

  

勿論、畑を耕作放棄地にできないので

負担の少ない麦や手入れの少ない種類の果樹を植えることや

緑肥などをして休耕地にする必要はあると思います。

 

以前、紹介させていただいた

時給3000円の生産性で

農業を営んでいる

杉山経昌さんの場合

仕事の割合が

経営管理マーケティング:生産

4:4:2

という驚くべき割合でした。

 

もちろん、杉山さんの特性として

果樹であることや観光農園という

やり方だからとも言えますが

生産に特化することだけが

利益率の最大化にならないことの

証拠にもなるかと思います。

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また別の観点からいえば

利益率の高いビジネスモデルが

構築できれば、人を雇い

農地を拡大することも可能になります。

  

この点の具体的な考え方についても

セミナーや後半の考察で

触れてみたいと思います。

 

【結論】

利益率が上がらなければ

いったん生産を減らして

販売や戦略に労働力を費やす

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