都市農業ビジネス考察4『稼げない理由②他者に販売をゆだねている』

前回の続きで稼げない理由の2つめを話します。

  

今回も前提として

・農家さんへの批判が目的ではありません

・強調するために少し失礼な言い方かもしれません

・すべての農家さんに当てはまるわけではありません

 

どうぞご了承ください。

  

2番目の理由ですが、それは

『他者に販売をゆだねている』

ことがあります。

 

考察1の農業ビジネスの特性でも

少し触れましたが

農作物は常に市場の影響を受けます。

どれだけ旬でおいしいものでも

市場に同じようなものが

溢れていると安くならざるを得ません。

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わかりやすい例としては

夏の野菜の果菜類

きゅうり、ナス、ズッキーニなど。

露地栽培の場合

温度や日照時間の関係で

短期間に成長します。

数日、収穫をしないだけで

味が落ち、商品にならない場合があります。

そのため、一度に大量に収穫を行い

早めに売り切らなければなりません。

 

ただし、大量にでてきてしまうのは

他の農家さんも一緒のこと。

市場には大量の果菜類の野菜が

低価格で販売されます。

 

旬のため味も品質もいい。

大量にとれる。

しかし、低価格なため

そこまで利益がでない。

 

という農家さんにとっては

苦しい現状があります。

 

ましてや

スーパーで並んでいる野菜は

地方の大規模農家で作られた

低コストで作られた野菜。

 

そんな安売り競争の中で

都市農業の野菜を販売しようと

すること自体

収益があがらないことは

目に見えています。

 

 

またスーパーによっては

地場野菜コーナーとして

販売してくれるところもありますが

価格は地方からの農作物の価格と

あまり変わらず販売をしており

やはり安売り競争に巻き込まれています。

 

要は、安売り競争に巻き込まれずに

いかに単価が高いまま

農作物を売っていくかを

考えていく必要があります。

売り切ることが大事なのではなく

利益率が高いものを売ることが

都市農業においては

大事になっていきます。

 

都市農業は地方の大規模農家に比べ

規模の効率化をはかることができません。

都市農業で稼ぐためには

競争に巻き込まれずに

単価を高い状態で売るやり方を

模索し続けなければなりません。

 

もしくは薄利多売の覚悟で

ブラック企業並みの労働を行うか。

この場合、お金が手元に残るとしても

「骨折り損のくたびれ儲け」状態で

長期にわたって続けていくことは

不可能だと思います。

 

こんな話をすると

農家さんから

「そんなことは分かっている。

それができないから大変なんだ!」

とお叱りを受けそうな気もします(汗)

 

それも覚悟のうえで話を続けます。

私の役割はあくまで

客観的な事実を使いながら

現状と打開策を伝えていくことです。

 

ではどうすればいいか。

今回、登壇される西田さんの例をとってみましょう。

 

西田さんの場合は

野菜セットとして販売をしています。

詳しくは西田さんの農園「風来」の

ホームページをみるとよく分かります。

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この野菜セット販売のメリットとして

 

①セットや解説することで付加価値がつき

市場より高い単価で農作物が売れる

②直接販売をすることで

販売手数料や仲介料などのマージンがなくなる。

③注文してからの発送となるので

廃棄ロスが減り、出荷計画が立てやすい。

④信用やブランディングができれば

継続して高い単価で買っていただき

経営が安定し始める

 

などがあります。

 

こういった形で

人に委ねるのではなく

農家自らが販売する力を

持つことができるようになると

利益率が大幅に改善し

狭い土地でも収益性が生まれてきます。

 

もちろん、ここまで到達するのには

細かな戦略や下積みが必要ですが

目的をもってさえすれば

都市農業でも再現可能だと思います。

 

 【結論】

都市農業においては

安売り競争に巻き込まれずに

単価を高くして利益率の高い

ビジネスモデルを模索する必要がある。

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