前回のお話の続きです
そんな中に、さらに踏み込んで栽培の考え方を教えてもらいました。
それは
BLOF(ブロフ)理論
なるもの。
BLOF理論とは、Japan Bio Farmさんという団体が提唱している理論です。
Japan Bio Farm さんHP
そしてHPにあったBLOF理論の概要の図です。
(引用サイト「Japan Bio Farm」:http://www.japanbiofarm.com/report/entry-354.html)
BLOF理論は、3つの分野に分けて考察し、科学的・論理的に営農していく独自の有機栽培技術だそうです。
3つの分野ですが
①がアミノ酸とのことで、発酵をベースとした液肥製造しているそうです。
②がミネラルで、土壌分析をした上で、不足しているミネラル分を肥料として加えていくそうです。
③が土壌改良で微生物を使って畑の団粒構造を作り、病原菌を抑制しているそうです。
私が山川さんのトマトを食べて感じたのは
特に②のミネラルなどかもしれないと思います。
今までの慣行農業だと三大栄養素であるチッソ、リン酸、カリウムばかりが重要視されすぎていて、微量栄養素のミネラルにまでなかなか手が行き届かないところです。
結果的に、年々野菜全体の栄養素が戦前に比べ半分から3分の1にまで下がったともいわれます。
このBLOF理論では、そのミネラルの部分をしっかりと数値化し、肥料や液肥などを通して補うような仕組みになっています。
私が感じた味の広がりはこれだったのかなと勝手に思っています。
さらに山川さんとしては、このBLOF理論を通して
野菜にあるミネラルの量を調整して健康志向、医療向けの野菜を作っていくそうです。
↑トマトの畑にあったチューブ。ここから、水、ミネラルや発酵した菌などを入れるとのこと
例えば、腎不全の方の場合は、身体のカリウム値が高く、カリウム接取を控えなければなりません。
そんな中、カリウム抜きの野菜が作られるようになれば、腎不全の患者さんにとって唯一食べれる野菜となります。
また、サプリメント的な観点からも、錠剤のサプリメントよりもより自然物の状態から食べることもでき、健康増進にもつながるかと思います。
日本の高齢社会や健康志向においては、確実にニーズが上がっていく野菜の在り方だと思います。
健康食以上に、医療系の業界からのニーズが増えそうな感じがしました。
ということで、山川さんの農園のお話でした^^
現場の話しというより、すこし座学的な話になってしまいましたが・・
また定期的に遊びにいく予定です。
たぶん、援農として伺うと思いますので、興味のある方は、ぜひ一緒に行きましょう!
今後は山川さんの農園では、地域の市民の人達が自ら収穫し楽しめるような環境も作っていくそうです。
そういった点でも何かお手伝いできるかもしれません。
その度に変化していく山川さんの農園が楽しみです^^