※下記はFBのイベントページで投稿したものです
こんにちは、山田です!
農家インタビュー第5回目です。
今回で最終回となります。
最後の農家さんは八王子市川口町に住む高野重春さん。
高野さんは農業のある大きな課題に取り組まれています。
それは
「次世代に農地をどう残すか」
ということです。
農家の超高齢化により
長年だれも耕さなくなった畑が増え続けています。
いわゆる「耕作放棄地」です。
この現象はここ、八王子でも同じようにあります。
八王子は「農家ではない」土地所有者の場合
耕作放棄地は50%にも達しています(2015年現在)
その反面、農業をやりたい人も一定数います。
親から継ぐのではない、新規就農者の方たちです。
しかし、なぜか農地の貸し借りがうまくいっていません。
理由にはいくつか挙げられるのですが
一番の理由は
「信頼関係が構築しづらい」
ことがあります。
農地を貸したい地主さんがいても
その地域に住んでいない新規就農者が急に入ったときに
「果たしてこのヨソモノはしっかりとやってくれるのか」
と心配が生まれます。
これが地主さんと就農者だけの問題ならいいのですが農業は、村のような共同体の性質があり、問題が起きた際には借りた土地の周辺の人達にまで影響が及びます。
そのため、貸した土地でトラブルがあった場合
多大な苦労を強いられることになります。
結果、地主さんとしては
本当に信用できる人しか貸したくないというのが現状です。
しかし信用に足るかどうか
審査する社会的機能も機会も乏しい状態にあります。
これは
双方の人間性の問題よりも
互いの信頼関係を築きづらい環境がそこにはあります。
そんな中、今回のインタビュアーの高野さんは
地域の耕作放棄地になりそうな農地を
外から来た新規就農希望者を紹介して農地を継続するパイプ役として活動されています。
実際に高野さんの紹介で新規就農された方もいます。
今回の農業シンポジウムのテーマのひとつである
「次世代に農地をどう残すか」
についての重要な事例となります。
ただ、さらに補足しますと
高野さんのような活動がベストというわけではありません。
時代のニーズや地域全体の流れに応じて
関わり方は変化していきます。
例えば農地の紹介をNPOなどの仲介団体を
通じて行う事例もあります。
そういった話も当日のシンポジウムで話になるかと思います。
ぜひ聞いていただければ幸いです。
説明が長くなりましたが、どうぞ動画をご覧ください!
これにて農家インタビューは終了です!
次回が最後の投稿です!
政治家の視点から農業についてお伝えします!